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2008年4月26日 (土)

春日山原始林 神々の杜を歩く

奈良検定体験学習プログラム「世界遺産春日山原始林 神々の杜を歩く」に参加しました。

昨年は、タイミングを失して、参加しようかなと思うプログラムは予約一杯で参加できず、空席のあるのは、魅力乏しいプログラムだけだったので、奈良検定体験学習プログラムを受講しませんでした。
奈良検定1級は、体験学習プログラムのいずれか1つの受講が受験資格条件となっています。来年、奈良検定1級を受けるかどうかはまだ決めていませんが、今年は、早めのプログラムを、予約受付初日に申し込み、受講しておくことにしました。

春日神社には、摂社・末社が61社あります。
春日神社大宮のほか、水谷神社、若宮、本宮神社、住吉神社、一ノ井恵比須神社、高山神社、鳴雷神社を参拝しました。
春日山では、多くの修験僧が、修行し石仏を彫っています。
寝仏、夕日観音、朝日観音(阿弥陀如来)、首切地蔵を参拝しました。
竹柏樹林、飛火野、神苑を見てまわりました。

本宮神社は、御蓋山の山頂にありますが、御蓋山は神域として一般人は立入禁止となっています。
昔は、年1回だけ、神官が立ち入り、山上で神事を行っていたとのことですが、最近では、春日神社で、年4回、御蓋山を含む春日山原始林ツアーを行っているそうです。昨年から、奈良検定プログラム「世界遺産春日山原始林 神々の杜を歩く」が追加されました。
お祓いなどの儀式をしてからの入山となります。

9時半に、春日神社 感謝・共生の館に集合、ビデオなどで説明を受け、出発です。

まず、摂社水谷(みずや)神社を参拝し、お祓いします。
水谷神社は、境内の北辺を流れる水谷川沿いにあり、北ないし北東の方からの厄神を和め、鎮めます。
祭神は、スサノオノミコト、オオナムチノミコト、クシイナダヒメノミコトです。幕末までの神仏習合時代は、牛頭天王とされていました。八坂神社のルーツとなる古社です。
大祓之詞(おほはらへのことば)を唱和し、人形の祓をします。
人形で穢れを拭い、水谷川に人形を流します。

水谷神社
Rimg4745w800水谷川に人形を流す
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次いで、大宮と若宮を参拝し、いよいよ御蓋山に登ります。
若宮から大宮に戻る道沿いに御蓋山に向かって鳥居があります。
本宮神社遥拝所です。これまで気づかずに通っていました。
鳥居前で再度参拝し、鳥居をくぐって御蓋山に登ります。
お祓いを受けてからでないと立ち入ることのできない神域です。

本宮神社遥拝所
Rimg4749w800御蓋山に登ります
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なだらかな低い山ですが、道のない斜面を頂上に向かって登っていくには、けっこう急な登りです。
中腹までは、目に付く木の葉はナギと、ところどころにクスノキ科特有の三行脈の葉っぱ(たぶんシロダモ)だけ。
季節性もあるのでしょうが、草も殆んど生えておらず、ところどころにテンナンショウ類やシダ類の芽生えが見られる程度。
おいしい葉っぱは鹿が食べつくし、鹿にとって不味い葉っぱだけが残っているのでしょう。
しかし、地面には、カシ類やケヤキ類の落葉が落ちていましたし、山頂近くには、いろいろな樹木が生い茂っていました。

山腹のナギ林
Rimg4755w800シロダモ?
Rimg4752w800マムシグサ?
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山頂浮雲峰に、小さな社。
本宮神社です。延喜式内社「大和日向神社」に比定される古社です。
鹿島神社のタケミカヅチノミコトが、春日大社にこられた際、最初に降臨されたとされる場所です。
祭神は、ヒメミコを除く春日大社の3神(タケミカヅチノミコト、フツヌシノミコト、アメノコヤネノミコト)です。
社は近世になってから建てられたもので、社前の約10m四方の自然石で囲まれた磐境が神様を祀る神域だったとのことで、山頂の社は本殿ではないので、本殿に仕えるヒメミコはここにはいないとのことです。
(「社」と「殿」の違いがよく分からない・・・)。
本宮神社で奉告祭。
引率の神官が、祝詞を上げ、参加者全員の名前を神様に奉告します。
ここでも、大祓之詞(おほはらへのことば)を唱和しました。

御蓋山山頂 本宮神社
Rimg4759w800ここが神域
Rimg4773w800磐境の石碑
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山路を下ります。
登りは、遥拝所から道なき斜面を登ったのですが、神社の両方向に山路がある。
南部交番所で春日奥山遊歩道に出ました。
春日大社の南を守る住吉・一ノ井恵比須神社に参拝します。
能登川沿いに滝坂の道を辿り、寝仏、夕日観音、朝日観音、首切地蔵をそれぞれ参拝。

寝仏
Rimg4786w800会津八一の歌が掲げられていました
Rimg4787w800かけおちて
いはのしたなる
くさむらの
つちとなりけむ
ほとけかなしも

地蔵の辻で、遅い昼食と休憩。

春日奥山遊歩道沿いに小さな社。
能登川の水源を守る高山(こうせん)神社です。
大祓之詞を唱和し、参拝。
祭神は、春日4座、若宮、祓戸、水谷の7神。幕末までは、7神別の本殿があったそうですが、現在では、1社相殿です。
社前の水源には、興福寺東金堂衆が1315年(正和4年)に施入した石舟があります。
ヤマヒルがいるかもしれませんよとの忠告にこわごわ石舟に近づく。正和4年の銘は確認できませんでした。

高山(こうせん)神社
Rimg4796w800能登川の水源
Rimg4793w8001315年の石舟
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奈良奥山ドライブウエイのすこし手前の斜面を登ったところに、小さな池があり、その先に社があります。
佐保川と能登川の分水嶺に鎮座する鳴雷(なるいかずち)神社で、祭神は、天水分神(あめのみくまりのかみ)です。
延喜式内神社で、明治8年までは、香山龍王社と呼ばれていました。

鳴雷(なるいかずち)神社
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Rimg4801w800神社横の石碑
「高山龍王社」とある
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手前の池は、龍王池です
Rimg4799w800猿沢の池の主であった龍王が、池に采女が投身自殺したのを嫌って、移ってきた池です。この池にも、その後、死体が投げ込まれたので、龍王は、室生の龍穴に飛び去ったと伝えられています。

鳴雷神社で峰中祈願祭。大祓之詞を唱和し、参拝。
大祓之詞は、今回の神社めぐりで、何回か詠みましたが、ひらがなで書かれているとはいえ、意味の判らない箇所が多々あり、数回詠んでも、まだ詠みづらい。

佐保川と能登川の分水嶺に鎮座する水分神社として、他に神野(こうの)神社があり、佐保川(上流は水谷川)の水源を守る社として上水谷神社があるのですが、今回は、参拝せず、春日奥山遊歩道を高畑方向に戻ります。

上の禰宜道の途中から脇道に入り、竹柏樹林を横切り、飛火野に出ます。
巨樹巨木めぐりで出会った巨樹巨木に再会しましたが、そのときもそうでしたが、案内人がないと、再び辿れないような道です。
飛火野の芝生の一部が、いのししに掘り返されていました。
飛火野で、春日山系を眺め、今日辿った峰や峠の説明を受けました。

御蓋山
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飛火野からの展望  若草山~御蓋山
Panorama

神苑を横切り、感謝・共生の館に戻ります。
神苑の藤は咲き始め、見頃は来週あたりでしょう。

神苑の藤花
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感謝・共生の館で直会をして、5時半ごろ帰途につきました。

奈良検定プログラム修了書
Rimg4831w800直会の食事
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ドアtoドアで、25千歩(うち自宅~春日神社往復約9千歩)
さすがに疲れた

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コメント

「世界遺産春日山原始林 ~神々の杜をめぐる」は奈良商工会議所の「奈良通2級」合格者を対象に実施される体験学習プログラムです。奈良商工会議所のウェブページを参照ください。
春日大社では、年4回御蓋山の禁足地に入山する「春日山練成会」を実施しています。詳細は春日大社に問い合わせください。

投稿: Woody | 2014年9月25日 (木) 12:32

御蓋山を含む春日山原始林ツアーに参加したいのですが、どのようにすればいいのでしょうか。

是非、御蓋山の8,000本の梛の木を一度見てみたいと思います。

 よろしくお願いいたします。

自称:ミカサナギ

投稿: 梛野 友栄 | 2014年9月24日 (水) 15:52

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