« 飛鳥 甘樫丘 | トップページ | ダイズ定植 »

2008年7月 4日 (金)

甘樫丘周辺地区歴史探訪下見会

飛鳥里山クラブ歴史サークルの7月例会(7月18日)の下見会に参加しました。
参加できない予定だったのですが、急遽、参加できるようになり、朝、下見会世話役に電話連絡しての参加です。
橿原神宮前駅でピックアップしてもらい、歴史公園館で待っているメンバーもピックアップし、甘樫丘に向かいます。
豊浦休憩所前で集合。
Rimg5640w800
豊浦休憩所は改装工事中。殆んど完成のように見受けられるが、リニューアルオープンは来春!?だとか。


豊浦宮跡では、豊浦寺跡に建てられている向原寺の住職さんから、丁寧な説明を受けました。

豊浦宮跡碑 民家の前にあります
Rimg5616w800向原寺
Rimg5614w800Rimg5612w800

豊浦宮・豊浦寺遺跡
向原寺の庫裡の建替えに際しての調査で発掘されました
住職さんの説明を聴く
Rimg5641w800遺構
Rimg5644w800柱跡
柱を移設した跡
Rimg5645w800

甘樫坐神社
江戸時代?に甘樫丘のどこかから当地に遷座

本殿は3棟だが、祭神は?
Rimg5835w800(7月18日撮影、追加)
Rimg5832w800Rimg5833w800

境内の巨石  用途不詳
Rimg5646w800「日本書紀」によれば允恭天皇4年(415)、氏姓制度の混乱を正すため、甘樫の神の前で盟神深湯(くがたち)を行ったとのことです。
毎年4月第1日曜日に、この石の前で「盟神深湯神事」が行われます。


豊浦宮跡で時間をとり過ぎたので、小墾田宮跡推定地の古宮遺跡を前方に眺めて、雷の丘に急ぎます。

古宮遺跡  (写真は7月1日に豊浦駐車場で撮影)
Rimg5638w800説明板
Rimg5637w800このあたり、小墾田宮跡推定地ですが、宮殿跡とみられる遺構はこれまでのところ発掘されていません。
一方、雷丘東方遺跡から、「小治田宮」と墨書された土器が発掘されています。そのあたりに奈良時代末の淳仁朝の小治田離宮があったのではないかとみられています。
推古朝の小墾田宮がどの辺りにあったかは、まだわかっていません。

雷丘東方遺跡図  
Rimg5647w800明日香村埋蔵文化財展示室の説明図
赤色箇所が、「小治田宮」と墨書された土器が発掘された井戸跡


明日香村埋蔵文化財展示室のあたりから北東にかけて、斉明朝時代に迎賓館があったとみられる石神遺跡です。
その南に接して水落遺跡があります。
(石神、水落は、遺跡所在地の小字名です)

水落遺跡
Rimg5635w800説明板
Rimg5634w800遺構図
Rimg5636w800

基礎が強固な5列5行の24個の柱礎石と、中央に、漆塗りの板を置いた漆が付着した石が発掘され、中央から東方、西方、北方に向けて木樋の跡、上方、北方に向けて銅管が見つかっています。
日本書記660年条記載の漏刻(ろうこく)の跡だとみられています。
しかし、漏刻とすれば、なぜ24本の太い柱の構造物が必要なのか、3方への木樋や銅管は何か、立地が当時の宮殿の北方で離れすぎているのでないかなどの疑問が生じます。
あれこれ話し合っていると、通りすがりのおじさんが割ってこられ、いろいろな説とそれぞれの説の問題点を解説してくださいました。
石神遺跡の庭園の噴水に水を供給する装置説、天文台説などがあるようです。
地上建物の遺物が何ら見つかっていないのですから、すべては推測です。
今後、周辺の発掘調査によっては、通説が変わるかもしれません。

そのおじさんには、飛鳥寺の北端の位置(水落遺跡北端の真東)や入鹿首塚の由来なども教えていただきました。

入鹿首塚
Rimg5652w800水輪が逆さなのか!
Rimg5651w800五輪塔
下から、地・水・火・風・空

水輪が逆さまであり、また、火輪のバランスが悪く、2基の五輪塔のパーツが混同して組み立てられているとみられています。

日照が強く、日向での立ち話は疲れます。
飛鳥寺跡に建つ安居院境内でしばし休憩。

万葉文化館園内の飛鳥池工房跡地を観て、最後のポイント酒船石遺跡及び酒船石に向かいます。
酒船石周辺は竹やぶで、ちょっとの間に、みんな蚊に咬まれてしまいました。

酒船石
Rimg5633w800酒船石遺跡
2kmほど続く石垣です
この丘全体が斉明朝時代の人工物!
Rimg5632w800説明板
Rimg5631w800

万葉文化館に戻り、喫茶で、18日本番の打ち合わせ。

駐車場に戻り、橿原神宮前駅まで送ってもらいました。

ドア to ドアで11千歩。
歩いた距離はそれほどでなかったが、前日に続きこの夏最高の暑さと日照りで、ぐったりの、しかし、充実した下見会でした。

|

« 飛鳥 甘樫丘 | トップページ | ダイズ定植 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 飛鳥 甘樫丘 | トップページ | ダイズ定植 »