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2009年1月17日 (土)

馬場南遺跡現地説明会

京都府南部の馬場南遺跡で奈良時代中期~後期の寺院遺構が発掘されました。
木津川市役所での出土品展示及び現地説明会に行ってきました。
自転車で木津川市役所へ。

小さな塑像片や土器陶器の断片が多数。
万葉歌が書かれた木簡も、劣化を防ぐため「写真撮影禁止」として、展示されていました。

市役所と発掘現地とをシャトルバスが運行しているのですが、乗車を待っている人が大勢なので、展示場の受付で現地所在を確認し、脇道を自転車で向かいました。
発掘現場は直ぐにわかりました。

すでに大勢が見学に集まっていました。
発掘場所を1周し終えたところで、10:30からの説明会の始まりです。

今回の発掘調査は、開発行為の事前調査として、京都府埋蔵文化財調査研究センターが平成19年度に試掘調査したところ、奈良時代の遺構・遺物が発掘されたので、今年度、同センターが本調査するとともに、木津川市教育委員会が、遺跡の保存と今後の国史跡指定を目指した遺跡範囲と内容の確認のための試掘調査を、開発予定地外の丘陵部において実施したものです。

埋蔵文化財調査研究センターの発掘場所からは、奈良時代中期~後期の掘立柱建物跡3棟のほか、柵、井戸跡、川跡、溝などの遺構が見つかりました。
遺物としては、油煤のついた約8千点もの土師器皿、須弥山と考えられる陶器破片、「神雄寺」「神尾」「大殿」などの文字が書かれた土器、そのほかに、木簡、木製品、瓦、ガラス管などが出土しました。

教育委員会の発掘場所は、埋蔵文化財調査研究センターの発掘調査で大規模な撚燈供養の法会が営まれたと予想される平坦部の北側と東側の尾根上など、近くにある岡田国神社の所有地で天神山古墳群の一角です。
天神山11号墳と認識されていた箇所が、仏堂内の須弥壇跡と判明しました。
須弥壇周辺から多量の塑像片、塼仏片、焼壁土、金属製品が見つかりました。
塑像片は、等身大の四天王像と考えられています。
(こんな細分化された破片から、よく分かるものだsign03
塼仏片は、三重県名張市の夏目廃寺出土の方形三尊塼仏と同じ原型によるものだそうです。

⇒夏目廃寺には、2008/10/28 飛鳥里山クラブ 壬申の乱を巡る で訪ねました。

(続き:写真)

馬場南遺跡
文廻池の対岸です
Rimg7643w800遺跡入口
Rimg7594w800遺跡俯瞰
本堂跡は、正面やや右より後方の高台です
Rimg7620w800

建物跡(SB02,SB03)
Rimg7600w800建物跡(SB01一部)
Rimg7603w800井戸跡(SE01)
Rimg7626w800

灯明皿
油煤が付着した土師器皿が、建物を取り巻く6箇所から集中して多量に見つかりました
Rimg7628w800

「神雄寺」本堂跡
西から
Rimg7611w800北から
Rimg7606w800北、やや西よりから
Rimg7607w800

多聞天跡
Rimg7635w800

礎石、須弥壇、心礎跡
Rimg7639w800

広目天跡
Rimg7641w800


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